お知らせ
苑内でのお話
霊苑内で掃除をしていますとお参りの方と顔なじみになります。
おたがいに掃除をする手をとめて10分ほど立ち話をするとときどき面白い話を聞けることがあります。
今回はそんなエピソードをひとつご紹介します。
お相手は70代の男性。
お墓を建てて10年くらい、いつもご夫婦でお参りに来られています。
水場でばったりとお会いしていつものようにご挨拶、なんとなくおたがいの家族の話になりました。
施主様「あんたはお嫁さんおらんと?」
わたし「残念ながらまだでして。親が気にして見合いを勧られてます」
施主様「そりゃあ親は心配しよると」
わたし「わかるんですが、こっちも大人ですから『自分で見つけるけん心配せんとき』と言ってもきかんとです」
施主様「親ごさんは心配しようんしゃあと。親子や兄弟っていうのはいくつになっても変わらんよ。こないだも私の姉がね、90歳になるのがおるとですけどね」
わたし「お姉さんがどうされたんですか?」
施主様「こないだ遊びにいったらね、むこうは姉でしょ。
20歳ちかく離れとるけん子どものころはかわいがってもらってね、こっちにしたら母親みたいなもんなと。
たっぷり話してじゃあ帰ろうちしたら、ティッシュにお金をくるんでね、渡そうとすると。
『姉ちゃんこれなんね?』ち聞いたら
『こづかいやる』ち言うとですよ。
『姉ちゃん俺もう70越えとるとぜ』ち言ったとよ。あれにはたまげたばいね」
すごいお話です。
お姉さんにとったらいつまでたってもカワイイ弟なんでしょうね(o^∇^o)