お知らせ
病院での話
私事ですが、きのう健康診断に行ってきました。その病院での話です。
朝9時に予約をしていたので少し前の時間に病院にいったら待合室はもういっぱいでした。
みな思い思いの席に腰かけておしゃべりをしたりテレビを見たりしています。
受付をすませた私は、なんとか空いている席を見つけて腰をおろしました。
待合室の中央にあるテレビにはTNCが映っていてちょうどお墓の話になりました。
なにやら最近、家族が亡くなってもお墓や納骨堂にお骨を持っていかずに
ずっと手元に置いている方がすこしずつ増えてきているそうなのです。
経済的な事情もあるのでしょうが
大きいのはやはり故人と離れたくないという心情がそうさせるのでしょう。
私は職業柄こういう話にはアンテナを張っておかなければいけませんので
骨壺を仏壇に入れている方や粉骨してオブジェにする方の話などを
興味深く聞いていましたが、周囲の雰囲気がかわっていることに気が付きました。
そのとき待合室に30人くらいいたでしょうか。
みなさんがおしゃべりをやめてじっとテレビに見入っているのです。
時折小声で
「今はこんなことがあるとね」
「本当は49日にお墓におさめんといかんでしょうが」
と隣り合った方と話しているような声が聞こえます。
そのとき私が感じたのは
待合室にいた方々が吸い込まれるようにテレビに見入っていた雰囲気です。
みなさん、ご自分の死後のこと、または家族が亡くなられた時のことに強い関心があるのだと意識させられました。
また同時に「よくわからない」からテレビで取り上げられたときに傾聴して情報を得ようとされているのでしょう。
供養のことを考えられて博多霊苑を見学に来た方で
最初に「この年になって恥ずかしいけれどお墓のことは何もしらないので、教えてください」と
おっしゃる方も多いです。
私もお客様の不安が少しでも取り除けるよう、疑問にすこしでも答えられるよう
これからも勉強をして真摯にみなさまに向き合っていこうと
思いを強くしました。